- ジャンル:
- Akihabara
- シリーズ:
- いろんなものをレビューするよ
- 種類:
- 読みもの
- 最終更新:
- 2008年01月15日 17時45分
- シリアル:
- 2008-01-15-03
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電気の熱効率は一定なので、電気暖房機の世界では、消費電力が高いものが王様になる。そして、石油やガスのようなほかの暖房機器と比較すると、エアコンを除く電気のランニングコストは極めて良くない。電気暖房機器を選ぶなら、ヒートポンプ式のエアコンがまず最初の選択肢であるべきだ。
この点をふまえて、次善の、あるいはこれ以外が選べない不可避の選択肢として電気暖房機を選ぶのなら、パネルヒーターはそれほど悪くない。
このタイプのパネルヒーターは、電気ストーブとオイルヒーターの中間に当たる暖房機だ。熱の伝わりにある程度の指向性があり、軽量でデザインの良いオイルヒーターのような存在と言っていいかもしれない。
まず、熱の伝わりに指向性があるので、パネルを使用者の側に向けておけば、部屋全体の空気温度が上がるまで待たなくても暖が取れる。この点で、パネルヒーターは電気ストーブに似ている。ただし、伝わりがずっと柔らかいので、即暖性に関しては電気ストーブのほうが優れている。逆に、電気ストーブの光にずっと当たっていると感じる、じりじりと照りつけるような熱さが苦手な人には、パネルヒーターがお勧めできるかもしれない。
パネルヒーターで発生した熱の大部分は、空気を暖めるほうに回される。部屋全体の空気を暖めることに関しては、ふつうの電気ストーブよりもパネルヒーターの方が上手なはず。この点では、パネルヒーターはオイルヒーターに似ている。オイルヒーターと比較した場合、デザインが良く、薄手で、重量が軽く移動がさせやすいのが、パネルヒーターの利点だろう。
最初に言った通り、電気暖房機の「強さ」は消費電力に比例する。EPH712の消費電力は1200Wで、これは大抵の電気ストーブよりも強力なので、この点でも暖房性能が高いことになる。もちろん、それだけ電気代がかかるので、懐にはますます優しくない。
欠点
出力が600Wと1200Wの2段階しか用意されていないのは不便。もっと細かく段階を指定したい。
温度設定用のダイアルが用意されているが、これはパネル(あるいはパネル付近?)の温度に応じて電源を入/切するサーモスタットなので、部屋の温度を一定に保つ用途にはあまり向いていない。
オイルヒーター的な使い方をする場合、時間に応じて電源を入/切するタイマー機能が欲しいところだが、タイマー機能は(お休みタイマーのような機能を含めて)一切備わっていない。
ほか、世評に対するつっこみ数点:
- パネルヒーターは過度に熱くならないから安全→電気ストーブほどではないが、表面はわりと熱くなる
- パネルヒーターは部屋が乾燥しない→電気ストーブと同程度に乾燥する
- パネルヒーターは騒音を出さない→ときおりパネルが共振して、一時的に「ブーン」とうなり音を立てることがある
まとめ
ランニングコストと長い目で見たコストパフォーマンスで電気暖房機を選ぶのなら、最新式のエアコンを購入するのが一番いい。エアコンを使えない場合でも、ガスや灯油など、まず電気以外の選択肢を検討すべき。クーラー以外の電気暖房機は、これ以外に選択肢がないか、デザインや安全性などの理由からどうしてもこれを選びたい、あるいはサブとしてほかの暖房機と併用したい場合の製品だと、まず最初に割りきっておくべきだろう。割りきったうえで選ぶなら、このパネルヒーターはそれほど悪くない選択肢だ。
参考
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