- ジャンル:
- Akihabara, Diary
- シリーズ:
- いろんなものをレビューするよ
- 種類:
- 読みもの
- 最終更新:
- 2007年02月04日 21時50分
- シリアル:
- 2006-12-13-04
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キーの形状と機能
[戻る・クリア]キーと[決定・訳]キーがぴったり隣接しているのはあまり良くない。「決定・訳」を押したつもりで「戻る・クリア」を押してしまうことが多々ある。この点に関しては、キートップを離し、形状をまったく異なるものにしたXV-V9000に軍配が上がるか。
場所によって、カーソルの左右キーと[前見出し][後見出し]キーの機能にぶれがある(候補一覧の表示時などに、[前見出し][後見出し]がページ送りに使用される)のに違和感がある。これはシフトキーとの組み合せで、[ページ送り]用のボタンを[前見出し][後見出し]に機能変更できたXV-V9000のほうが、統一性という点で優れているかも。
XD-V9000では、漢和辞典の候補のひとつひとつに、先頭から順に[A]〜[X]のショートカットキーが割り振られていた。これはわりあい便利だったので、SR-G10000で同じ機能が使えないのは不満。SR-G10000の『新漢字林』は、インタフェイスの出来の面ではやや見劣りする印象。(そのかわり、XD-V9000の漢和辞典にはインクリメンタル検索機能がなかったけど)
一括検索
これも最近の電子辞書ではあたりまえの機能だけど、「一括検索」はすばらしい。いちいち辞書を選ばずに検索語を入力し、複数辞書を一気にインクリメンタル検索してプレビューを眺められる利便性と快感は筆舌に尽くしがたい。
ただ、SR-G10000の場合、インクリメンタル検索時に処理が追いつかず、入力したキーが「取りこぼされて」しまう事態がときおり発生する。CPUなりI/Oのキャパが限界寸前なのかもしれない。問題が解決されるとしたら後継機か……?
プレビュー機能
プレビュー機能は便利だが、便利なおかげで、ほかの項目へのリンクしかない項目の取扱いが気に触るようになってきた。たとえば『ブリタニカ国際大百科事典』で「アレクサンダー大王」を引くと、「アレクサンドロス3世(大王)」へのリンクしかない項目が表示されるが、この項目にリンクしか存在しないことは、プレビューの段階ですでに見えている。それなのに、リンク先の項目を読むためには、[決定・訳]→[ジャンプ]→カーソルキーで「アレクサンドロス3世」を選択→[決定・訳] という手順を踏まなければならない。煩雑に感じる。
スペルチェック
XD-V9000では、スペルチェックはそれぞれの辞書に特殊検索機能の一部として実装されていたが、SR-G10000では、どの辞書を引いているときでも、[スペル]ボタンで一気にスペルチェックができる。これはすごく便利。(ただし、全辞書を一括検索するのでかなり時間がかかる)
検索語の持ち越し
辞書の移動時に検索語が持ち越される仕組みは、XD-V9000でも、SR-G10000でも、デフォルトの入力欄が英語入力→英語入力/日本語入力→日本語入力 の場合にしか機能しない。しかたない気もするが、「一括検索」くらいは、日英両方の移動に対応してほしいところ。(SR-G10000では一括検索のデフォルトが英語入力なので、日本語の検索語を持ち越せない)
表示のスタイルと構造上のバグ
前回、「表示スタイルやフォントの大きさの設定が辞書ごとに保存されるのも良い」と書いたが、スタイルを変更するにはそれぞれの辞書を呼び出さなければならないのはすこし不便かも。メニューから、一括ですべての辞書のスタイルを変更できる仕組みがあっても良い気がする。
最初、「訳表示切り替え」機能の使いかたがよくわからなかった。ボタンを押すたびに2種類の表示方法を切り替えているものかと思っていたのだが、じつは表示方法は4種類あった(2種類しかない辞書もある)。ボタンを押すたびに、「全画面表示(標準)」→「早見表示(標準)」→「全画面表示(全文)」→「早見表示(全文)」の順で切り替わる。
「全画面表示」はふつうの表示方法。「早見表示」は、ひとつの項目をさらにアウトライン化したものと考えるとわかりやすい。画面の一部が検索ウィンドウ的な表示になって、アウトライン化された小項目へジャンプできる。
「標準」は電子辞書ではおなじみの、例文や成句が別ページに表示される形式。「全文」にすると、折り畳まれていた例文や成句があわせて表示され、表示が紙の辞書とまったくおなじものになる。表示フォントを小さなものに変えると、情報の総覧性が高くなってとても良い。SR-G10000のVGA液晶がここで活きてくる。とくに、『英和活用大辞典』は、訳表示を「全文」にしていないと値打ちが半減すると思う。
『ジーニアス英和大辞典』で"sorry"を引いているときに、不思議なことに気がついた。表示形式を「全文表示」にすると、「形容詞」の小項目の最後に「語法」の解説が見えるのだが、表示形式を「標準」に変更すると、この「語法」がどこかへ消えてしまう。調べてみると、「語法」の項目が、成句である"Sorry about that."の直後に位置しているため、標準の表示形式では"Sorry about that."の下位項目としていっしょに折り畳まれてしまうことがわかった。([成句・熟語]→"Sorry about that."を選択して[決定・訳]→[例文・解説]で「語法」の本マークを選択して[決定・訳]でようやくチェックできる) データを電子化・構造化した際のバグだろう。だが、このようなバグは、SR-G10000で「全文表示」が可能になったためには発覚しやすくなっただけで、もしかするといままでの電子辞書にも存在したのかもしれない。
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