- ジャンル:
- まんがかんそうぶん
- シリーズ:
- ざっしかんそうぶん, 雑誌感想アーカイブス
- 種類:
- 読みもの
- 最終更新:
- 2006年10月10日 20時29分
- シリアル:
- 2006-08-22-05
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- Steel Ball Run #17 / 荒木飛呂彦
たぶんJOJOファンにとってはいまさら指摘するほどでもないことだと思うのですけど、SBRでは敵味方(というか、敵味方の能力)が逆になっているのですね。ジャイロの鉄球はワムウとの戦車戦で出てきたボウガンの球が起源で、この競争がたぶんSBRそのもののベースにもなっている。ジョニィの爪弾はカーズの「輝彩滑刀」のアレンジだろうし。でもって、今回のように、過去の味方キャラ(や味方キャラの能力)が敵として登場する、という。
SBRは小さな話をこつこつ積み立てているプロローグの部分が、「これからなにが始まるのだろう」という感じで一番わくわく度が強くて、結局スタンドバトルであることが判明したあたりで一旦期待度が落ちちゃった感があるのですけど、ウルトラジャンプ移籍後はふたたび勢いを盛り返してきた感じがするですね。設定を後付けで大きくした感も否めないところではありますが。(まあ、それも毎度っちゃあ毎度ですか)
自作の歌を披露するジャイロさん。微妙な体の震わせかたがなんか笑える。
ジョニィ……。アンタはいいヤツだ……。今回は「チーズの歌」のやり取りがヒットでありました。あれ絶対ジョニィは適当に流してるだけだと思うんですけど、そうすると「バンド組む?」のあたりの解釈が悩ましいところではあります。「あっ…ヤバイ! スゴクいいッ!」のコマのジョニィのすごい真剣な表情を見るたびに笑ってしまう。
- 皇国の守護者 / 原作:佐藤大輔 漫画:伊藤悠
これ面白いですよね。現在連載中の漫画を面白い順にランク付けしたら、月刊部門でトップ10圏内に入ると思う。いや、人によってはいろいろあるだろうけど、トップ20には間違いなく入りますよ。
そうかー。漆原くんは死んじゃうかー。しかし直前の持ちあげっぷりはまさしく純然たる死亡フラグって感じではある。
- 天上天下 #97 / 大暮維人
銃夢 Last Orderやこれを読みながら、漫画における(特に長さから見た)過去エピソードの扱いって面白いテーマじゃないかなー、とぼんやり考えたり。もちろん過去の話を物語の中間にはさむ技法自体は漫画独自のものではないのですけど、たとえばベルセルク以前と以後で使用法に顕著な違いは無いだろうか、と考えたりするわけです。ONE PIECEあたりまで絡めて語ることができたらなかなか面白そうな気がする。
天上天下は瞬間的な見得を追求しつつ風呂敷を広げて広げて広げて広げるだけでここまで来たっつうのが凄いですよね。こういう手法を積極的に肯定する気はまったく無いのですけど、しかし天上天下がこれだけの人気作品になった背景を考える場合は、ただ大暮維人の絵の魅力を挙げるだけでなく、この手法そのものに優越がある可能性を考慮すべきではないかと思うわけです。整合性は二の次でジェットコースター的に話が展開するから、振り落とされないためには必死にお話に「しがみつく」必要があって、それが熱狂的なファンを生むのだろうか、とか。
- CLOTH ROAD #32 / 脚本:倉田英之 漫画:okama
原作付きの漫画って、コマ割りと演出にある種抜きがたい独特の傾向がある気がするんです。原作者や作画担当が誰であろうと、とくに大ゴマの使いかたというか見得の切りかたに、不思議に共通する癖がある感じがする。誰に非であるってことじゃなくて、原作の文章(とくに情景描写)を漫画化する際に、表現手段の差からどうしても重点にズレが生じてしまう(文章的な重点を漫画に写し取ろうとすると、漫画表現としてのピントが微妙にぼやけてしまう)からなのかなーと思ったりします。
それともあるいは、読者である僕の側に「これは原作付きである」という先入観があるせいで、ありもしない共通項を勝手に見つけ出しているだけなのかもしれないですけど。
ほかの執筆者は木城ゆきと、桜瀬琥姫、ポヨ=ナマステなど。
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