『アフタヌーン』2000年7月号

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ジャンル:
まんがかんそうぶん
シリーズ:
ざっしかんそうぶん, 雑誌感想アーカイブス
種類:
読みもの
最終更新:
2006年10月10日 18時39分
シリアル:
2000-05-26-01

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アフタヌーン7月号、テーマは「言葉・コミュニケーション」です。多分。

今月のよかった組は木村紺神戸在住犬丸継男女郎樹もみじ拓キリエ(後編)でした。神戸在住は台詞、コマまわし、構図どれをとっても連作中最高の出来じゃないでしょうかね。交される会話はどれも他愛のないものですが、画面からはそこはかとなくあみてぃーとしんぱしーが伝わってきます。横文字は嫌ですか。じゃあ友愛と共感。…硬臭。

女郎樹、謎ですね。だれか論理的に解き明かしてみてください。私はめんどくさいので遠慮しときます(おい)。静止し、断絶した世界が残す読後感は割合よろしいようです。コマとコマの間がカメラを切り替えたのではなく、別の世界に移ったように見える感覚がクラクラ来ませんか。なんだろう、白黒の使い方とか書き文字とかは上条淳士由来でしょうか。他にも影響受けている人がいそうだけど今ちょっと思い浮かびません。誰かな。

キリエ、良いですね。父‐息子関係がテーマなのはいつものことだけど、「伝えたい‐伝わらない」関係は父‐息子間だけでなく、作者‐読者間にもあるのですね。キリエではその「伝えたい‐伝わらない」関係が幾重にも交差しているのでちょっと読みづらくなっているかも。言葉は果たして人に届くんでしょうかね。私には「伝えたいことが伝わらないもどかしさ」はむずむず伝わってきたんだけど、「伝えたいこと」はなんだかちょっとピンと来ませんでした。ちょっと抽象に走った感もあるけど、お題目で済まされるよりはずっとマシですか。ま、もみじ拓は「あとちょっとで伝わるんだけどなぁ〜〜」と絶叫したくなるようなもどかしさが味なんでこれで良いです、私は。

まあまあ組は石坂和道越後荒川堂夜話桜玉吉の「なげやり」、真鍋昌平スマグラーかな。「なげやり」はひさびさに肝が冷えるような思いを味あわせていただきました。つうかちょっと冷え過ぎだよこれは。思いっきりウソ泣きな「うえ〜ん」には一応笑ったけど、底冷えが激しいなあ今回は。熱血気味なデッサンの狂い方といいキャラ設定といい…、笑うより先に「大丈夫なのかなあこんなの書いて」と思っちゃいますってば。一方スマグラーは次号で早くも完結の模様。うー。早い。

今月の「う〜む」組は藤島康介のリトグラフとなつき。の四季賞お知らせイラスト。悪名高いリトグラフ販売のラインナップに新たに「女神様」が加わった模様です。ため息。それにしても便所の中でご飯を食べるのはどうかと思われますが。後の作品は…、まあ良し。今回は全体的にレベルが高かったようです。



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