DVD Empireがゲーム販売を投げる

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【こんなのどうでしょう?】メディーバル2:トータルウォー 拡張キット キングダム
ジャンル:
Bookmarks, Game
シリーズ:
種類:
データ/資料
最終更新:
2007年02月02日 13時36分
シリアル:
2007-02-02-04

北米のCDまたはDVDオンラインショップとして日本でも名前が知られているDVD Empireが、ビデオゲーム商品の取扱いを停止すると発表。その理由として、業界のありかたに対する不満を箇条書きにしてトップページで発表し、波紋をひろげています。

まず、取り扱い停止理由の項目だけを抜き出してみると:

  1. ビデオゲーム業界は我々に関心がない
  2. ビデオゲームはお金にならない
  3. 価格保護がない + 価格が急激に低下する
  4. 返品ができない
  5. 流通が愚かしい
  6. ゲームは実店舗を持つ小売業者のほうに適している
  7. 以上のことから、ビデオゲーム部門では、DVD分野と同じレベルのサービスを維持できない

以下、ちょろっと解説します。


1.は、ビデオゲーム業界がToys-R-UsやWal-Mart, Best Buyのような大手ばかり気にしていて、中小の小売業者の需要や要望をまったく無視しているという総括。以下の項目で詳細が述べられてゆきます。

2.は、メーカー希望小売価格 (MSRP, Manufacturers Suggested Retail Price) と仕入価格の差が小さすぎ、手間を考えるとまったく儲けにならないという意見。ビデオゲームの場合、仕入値と小売価格の差が5ドルしかないそうで、54.99ドルで仕入れた商品を59.99ドルで売らねばならず、400ドルのコンソール機を売った場合でも、儲けは5ドルしか出ないのだそうです。

3.は、商品の売れ行きが悪いと、メーカー側は希望小売価格を下げてくるが、小売店側にはそれに対する一切の補償がないという意見。おまけに皆さんよくご存じの通り、発売されるゲームの80%はクソゲーなので、ゲームの値段はすぐに下がってしまうのです。

4.は、DVD Empireの規模が小さいため、、返品を受け付けてもらえないという意見。クソゲーの評判はすぐに広がるので、製品は小売店の棚に眠ることになるが、3.で触れたとおり価格保護がないので、売っても損になるだけだし、メーカー側は爆弾を引き取ってくれない。

5.は、大規模小売でないため、流通を間にはさんでゲームを小売りするしかないが、コスト増加が馬鹿にならない上に、ほかの店の店頭に並んでから3〜4日経たないと製品が入荷されないとする意見。

6.は、ゲーム業界は、セールスの大部分が発売から最初の2週までに発生する、ニューリリースに依存する体質であり、大規模小売業者は、ゲームを呼び水にして顧客を店内に招き入れることで、ほかの製品の売り上げを期待できるが、指向性の高いオンラインショッピングでは、ユーザーは目指す商品だけをピンポイントで購入するので、儲けが期待できないとする意見。また、実店舗型の小売店では中古ゲームも扱われているので、古い作品を購入したいユーザーはそちらに流れてしまう、EB GamesやGamestopは中古ビジネスに大きく依存しているはずだ、とも指摘しています。


「発売後3〜4日経たないと商品が入荷されない」というのは、本当だとしたらさすがに酷いと言うか、中小だから軽視されていたんだろうな、という感じはしますけど、ただでさえなかなか知ることができない、北米ゲーム小売業の実情をうかがい知る資料としては、こう言っては悪いけれど、日本に住む我々としては興味深くもあります。

小売はどこも(それこそ、どの分野でも)厳しいものなのでしょうが、もう一点、パブリッシャーやデベロッパーがオンラインの可能性に目をつけ、実店舗の小売業者がオンラインを脅威に見るいっぽうで、オンライン業者の側が実店舗の利点を説き、実店舗よりも先に音を上げてしまったという点もまた、興味深いところです。(もっとも、パブリッシャーが目をつけているのは、物販ではないデジタルダウンロード販売なので、この流れが加速すれば、DVD Empireのような中小物販小売は、さらに両側から締め付けられることになったでしょうが)

それはそれとして、DVD Empireは、取扱い中止記念(?)のラストセールとして、ゲーム商品を全品20%オフで販売中です。日本への発送も受け付けているので、なにか欲しい商品があるなら、ハゲタカ気分を満喫するチャンスかも!?

参考