FreeBSDを入れて使っているサーバのHDD容量とハードウェア耐性が、ともに限界に近くなってきたので、代替マシンを探そう、と考えたのが今年の初夏。
- 設置スペースが小さい製品がいい
- ノートPCなら場所を取らないし、おまけに持ち運べる
- それどころか、サーバを仮想化すれば、Windows/FreeBSDを2マシンで使っている自宅の環境をそのまま持ち歩ける
という三段論法により、よし、ノートパソコンを買おう、という結論に達したものの、もうすぐCore 2 Duoが出るみたいだからどうせなら出るまで待とう、と考えたのが長い迷路の始まり。古いサーバは今年の夏を越せないんじゃないか、という危惧が買い換え欲求の根底にあったはずなのに、気がついてみればもう秋も終わろうという頃合い。なぜこんなことになってしまったのだろう。
- 持ち歩きはめったにしないつもりだから、薄さや重さはある程度犠牲になっていい
- 仮想サーバを動かすつもりだから、スペックは必要
- 「全部入り」の大型サイズはいらない
という条件で選択肢をせばめていったところ、残ったのがThinkPad T60. Lenovo移行後の評判は気になるものの、堅固性の高さと、ホームポジションから手を動かさずに使えるトラックポイント、英語キーボードに換装できる(ユーザーが換装してもサポート対象外にならない)という情報が決め手に。
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ただ、出たのが10月下旬と遅かったので、対抗馬が出てきちゃった。それがこれ。
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最初はそういう選択肢があるという発想すら持っていなかったはずなのに、いざ視野に入ったとたん、Macの持つ、洗練された統一感のあるインタフェイスが魅力的に見えてきたのだから恐ろしい。これがMacの魔力というものか。
それに、いままですっかり忘却の彼方だったけれど、そういえばMac OS XはUnixなんだった。サポートがあって日本語環境としての完成度が高いUnix──と考えると、僕みたいな半端なUnix者にとってはますます魅力的。それどころか、OS XはUnixなんだから、わざわざ仮想サーバを立てる必要がないじゃないか! Web作業に必要なmysqlやapacheを、Macでそのまま動かしちゃえばいいじゃないか!
新型MacBook Proの上のモデルは、価格はT60より高いけれど、その分スペックも上がっているし、特にメモリが最初から2G積んであってこの値段だから悪くない。T60を買った場合、仮想サーバを動かすならメモリ追加は必要不可欠だから、メモリ2G分の値段を加味すればとんとんという感じ。これだ! 我発見せり!
……と言いたいところだけど、この選択肢にもいくつか問題点が。そもそも、Windows/Unixの併走環境が欲しかったのは、
- Unix側で物書き作業をしながら、Windows上でしか動作しない辞書ソフトウェアを参照したい
- Windows用のブラウザでWebサイトの見かけをチェックしたい
- Windowsだったら、今使っているソフトウェアがそのまま使えるよね。暇なときにちょろっとゲームしたりとか
という欲求があったから。だからWindows環境はどうしても外せない。
となると、この場合の選択肢は:
- あきらめてWindowsマシンを買う
- →夢をあきらめないで
- Boot Campを使ってデュアルブート。Windows XPをメインに使い、XP上に仮想サーバをインストールする
- →それなら別にMacじゃなくていいじゃん
- →ITmediaの記事によると、Windows用ドライバの完成度により、機能が一部制限されたり、低下することがあるらしい
- Mac OS Xをメインに使い、Parallels Desktopを使って、OS X上にWindows
XPの環境をつくる
- →Windows XPのパッケージを別途購入する必要あり
- →たぶんゲームは無理だよね→ちょっとしかやらないならあきらめろ→未練
- Boot Campを使ってデュアルブート。Mac OS Xをメインに使い、Parallels
Desktopを使って、OS X上にWindows XPの環境をつくり、ふだんはこちらを利用。ゲームしたくなったときだけデュアルブートする
- →Windows XPのパッケージを別途購入する必要あり→この場合、ライセンスはいくつ必要? 2ライセンス必要とか言われたら目も当てられない(物理的には同じマシンだし、絶対に同時使用はできないから……という主張は通……るのかなあ)
- →ブートしなおしたらサーバ落ちちゃうじゃん→ノートでゲームやるときはメインのWindows環境から離れているときだろうから、ローカルのサーバが落ちても別にいいじゃん→うっせサーバは落ちたらいかんのじゃ殺すぞ
と、どれも一長一短。Mac OS Xにちょろっとだけ魅力を感じてきた身としては、Windows XP上に仮想マシンとしてMac OS XをインストールしてUnix的に使用できればいちばん良いのだけど、これも無理。
どうしたもんかなあ……と考えているうちに、ふと目に止まったのがこの製品。
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どうしても諦めがつかないなら、いっそのこと、これを買ってサーバにするという手もありますか。これなら省スペースだから、最初の要求はすべて満たしているし、静音だから24時間稼働させても気にならないはず。
ただ、ちょっと気になったくらいの感覚で手を出すには、7万円台はちょっと高い。5万円台だったら手が出せないこともないのだけど……と思って価格.comで調べてみたら、Core Soloの旧モデルなら5万円から売っているのか。むむ。これは魅力的かもしれない。どうしても携帯できる環境が欲しいなら、別にノートPCを買えばいいし。
しかし、この場合でも、
- どこにそんなお金が
- お金がないならスペックを落とせばいいじゃない
- しかし、携帯できるWin/Unixの併走環境という欲求を満たそうとすると、どうしてもノートPCの側にもスペックが欲しい。最低限でも、メモリの拡張は必要
- 出費に比較して得られるスペックが「平たく」なり、スペック山の頂点が低くなるのは面白くない
- 構成が冗長になる
- 冗長性が出るのは、故障時の対応やデータの保全を考えると、一概に悪いことではないはず
- しかし、サーバ仮想化には、構成を単純化するという利点もあった。物理マシンが増えたら手間が増えてしまう
- パーツ代や保証費が別々にかかるのも良くない。とくに、ノートPCの故障率を考えると、サポート延長のオプションには必ず入っておきたい
- 実現した場合、リソースが余りまくってしまう。24時間稼働する、しかも遊びまくりのマシンをローカルに2台持ってどうするつもりだこの富豪野郎!
という問題が。ここまで来ると、あんまり深いことを考えずに、最初の予定通りT60を買ったほうがいいかもしれないという気もしてきました。どうしたもんかなあ。ノートかMac Miniのどちらかをえいやっと買っちゃって、もうひとつをあとでまたお金貯めて買えば? とか、いっそのことなにも買わないでVista待てば? とか、悩みは尽きません。まあ、こういうふうにあれこれ考えているときが、じつは買い物を一番楽しんでいるときであるような気もするのですけど。
