これは睡魔に犯されることなく深夜まで起きつづけ、内容に撃墜されることなく実況に参加しつづけることのできた一部の人だけが楽しむことを許される、いわゆる「選ばれた者」のためのアニメです。ネタアニメ好きならマストシー。
昨今の乱発乱造の流れで原作にできるネタが切れたにしても、もっとましなオリジナル案があって良さそうなものですけど……。萌えアニメばかりだという批判はよく出されるけれども、ではそれ以外になにがあるのかと訊かれたとき、ろくな対案を出せる人間がアニメ業界にいないという現状を象徴する一作と言えるのかもしれません。
あにかん:『ガラスの艦隊』#2──「疾風のごとく…」
(2006年4月12日)2話にしてふつうのアニメになっちゃったらどうしようとドキドキしながらチェックしてみたのですけど、ご安心くださいというかなんというか、やはりツッコミどころに事欠かない内容でありました。1話ほどのインパクトはないものの、膝から力が抜けそうになる展開は今回もばっちりです。
なんでしょうねえ。みんなが巌窟王を褒めすぎたのがいけなかったのかなあ。
あにかん:『ガラスの艦隊』#3──「運命のごとく…」
(2006年4月20日)さんざん偉そうなことを言っておきながら占い師に頼っちゃうのかよ! とか、占い使い回しちゃったよ! とか、こんなところで出会っちゃったよ! とか。
この上なくアレな内容でありながら、制作者自身はたぶんこの上なく真剣であることが画面の端々からうかがえるあたりが、ゴンゾのゴンゾたるゆえんなのでありましょう。ギャグでやっていたら、とてもじゃないけど「俺にはその風を待ってたフシがある」なんてナチュラルに意味不明な台詞は思いつけないですよ、絶対。その前の「せしむ」もわりと可笑しい。
あにかん:『ガラスの艦隊』#4──「疵痕のごとく…」
(2006年4月26日)それにしても皇帝の名前がヴェッティってのもすごい。あまり皇帝らしく聞こえないというか、ヴェッティ様ヴェッティ様と連呼されると愛称としか思えないよね。民衆の支持を集めるためにあえて親しみやすい名前をつけてみましたとかそういうことなんでしょうか。
愛称じゃないヴェッティだったらVettiiとかBettiになるのでしょうけど、これって名前ですか? 姓じゃない? それともまさかこいつも女か?! とか思いつつ見ていたら今回おもいきり胸板が露出していてずっこけましたが。
剣をかざして走り寄るふたり、閃光一閃で衣服だけがばらばらに飛び散って、血の一滴も流れていないのにお互い重傷を負っているらしいというのがまさしくガラ艦クオリティ。毎週視聴者を飽きさせない驚きに満ちた展開です。
あにかん:『ガラスの艦隊』#5──「仮面のごとく…」
(2006年5月3日)クレオの船がピューと通りすぎただけで一斉に爆発する敵艦隊。しかし砲弾は一発も使用していないと言うのだからわけが分からない。ガラスの艦隊は俺たちの理解を超越しているぜ。
あと、あーやれやれ今日も終わったかー、と気を抜いていたら、最後のエコーにやられました。
あにかん:『ガラスの艦隊』#6──「道化のごとく…」
(2006年5月10日)まさかあらゆる意味でガラスの艦隊を下回るアニメがこんなに早く出てくるとは思っても見なかったのですけど、GUN道 MUSASHIを見たあとでは、なんとガラ艦のすがすがしく清浄に見えることよ。今期のアニメ数が異常であることがあらためて証明されたということなのか、それとも見ている側には計り知れない裏事情があるのかなんなのか。ガラスの艦隊が養殖場に紛れこんでほかの魚をびっくりさせる天然魚だとすれば、GUN道 MUSASHIはその天然魚が病原菌をいっしょに持ち込んだ結果生け簀ごと魚を全滅させてしまったとか、そういうレベルの珍事です。
今回はインパクトに欠けるというかなんというか、そんなに派手な展開は無いのですけど、それでも登場人物が唐突に仮面を付けるせいで人物関係が一瞬把握できなくなったり、クレオさんがテレポートしたとしか思えぬスピードで移動したりと、細かい部分でいろいろ楽しませてくれます。さすが風のクレオと呼ばれるだけのことはあるぜ。
あと、これまでいろいろ物議を醸してきたガラ艦の宇宙描写ではございますが、今回の展開を見る限り、船外と船内の圧力差は存在するみたいです。それでもなおこの宇宙は無重力・無酸素であると断ずることができない気がしてならないのが、ガラ艦のガラ艦たる所以でございましょうか。
あにかん:『ガラスの艦隊』#7──「叱咤のごとく…」
(2006年5月18日)貴族連合を打ち破った結果としてもっと凄い貴族政治が生じるのはどんなもんだろうとか(帝政とごっちゃになってる?)、そもそも反乱軍の首領が貴族で、しかもかつて貴族だったが革命のために貴族を捨てたとかそういう感じじゃなく現役ばりばりで貴族生活しているのはどうなんだとか、兄のふりをするだけなら別に背中に傷をつける必要はないんじゃとか(背中の傷が見える状態ならたぶん乳房も見えるだろうし)、いろいろ考えはするわけですけど、ここ2回の展開が比較的おとなしめであるせいか、それとも日曜朝に恐るべき強敵が現れたせいか、最近ガラスの艦隊がまともなアニメであるように思えてきて大変に困惑しております。
あにかん:『ガラスの艦隊』#8──「真実のごとく…」
(2006年5月24日)ガラ艦の妙は戦闘シーンにありというか。いろんな意味で特別らしいクレオの艦が水中に沈むのはまだいいとして、敵艦が全部まとめてノコノコついてゆくあたりがわけわからんです。わー、みんな潜水能力持ってるんだー、とか、それにしてもなにも全艦で行くことあるめえとか、今回も色々ツッコミつつ。
あと、この宇宙には空気があるのか無いのかいまだにわかりません。もしかしたらいつもはあるけど時々無くなるのかもしれない。そしてこの謎には十字星教が深く関わっているのだ!
あにかん:『ガラスの艦隊』#11──「餓狼のごとく…」
(2006年6月14日)2回も飛ばすとさすがに話の展開がわけわからんです。反乱軍が貴族と連合しようとしたり、ヴェッティ様が過去を語ったりしていたみたい。
『ガラスの艦隊』、テレビ朝日では今夜放送分で放送終了
(2006年9月5日)9月4日
放送情報のお知らせ
テレビ朝日をご覧の皆様にお知らせ致します。突然の連絡で恐縮ですが、
9/5(火)の第23回「血戒のごとく…」のオンエアを持ちまして、
「ガラスの艦隊」の放送は終了となります。
なお、朝日放送では、第24回「喝采のごとく…」の放送で終了を予定しております。
第24回「喝采のごとく…」の視聴機会につきましては、
9/24より 放送開始予定のCS放送(AT-X)など手段を複数検討中です。
テレビ朝日で「ガラスの艦隊」を楽しみにされていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い致します。
最初はネタアニメとして楽しんでいたんですけどね。中盤になるとパンチの薄い普通の駄目アニメになっちゃったというか、同時期にMUSASHI‐GUN道‐が超新星のごとくあらわれて駄目アニメの下限を著しく引き下げたおかげで相対的に印象が薄れちゃったというか。一週間に放送されるアニメの数がもうちょっと少なければ最後までチェックしていた気がするけど、コマ数が少なければそもそも企画が通らなかったような気もするし。ともかく銀河の革命ルネッサンスは完了せずじまいで終わってしまうのですね。尻切れとんぼのごとく……。