雨に降られる

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【こんなのどうでしょう?】ひだまりスケッチ (3) (まんがタイムKRコミックス)
ジャンル:
かきもの
シリーズ:
Essay
種類:
読みもの
最終更新:
2003年09月03日 18時19分
シリアル:
2000-08-05-02

晩、蒸し暑く、気分も晴れず何もする気が起きないので近くのコンビニまで涼みに行く。外に出た時は既に雲行きが怪しかったが、たぶん大丈夫だろうと見当をつけてぶらぶら歩き、近くのセブンイレブンに入る。

店内をしばらく物色。雑誌を立ち読みし、冷菓と菓子パンのコーナーで新製品をチェックし、そういえばTVのリモコンの電池が切れかけてたっけと思い出して単4電池を買い物カゴに放り込む。このコンビニでPCゲームを販売していているのは以前から知っていたが、今日、EverQuestの日本語版パッケージを発見してさすがに驚く。一般の店舗売りよりも長細いスリムなパッケージで、タイトルの絵はおなじみのトカゲとハイエルフが並んだRoKのもの。EverQuestのようなコアなゲームがコンビニで漫画雑誌や女性誌と一緒の棚に並んでいる。なんだか不思議な光景だ。

買わなくても特に支障のない品物群をぽいぽいと買い物カゴに投げ込み、さてレジへ、という段になって突然雨が降り出す。雨足は激しく、大粒の雨がアスファルトを叩く。ちょうど納品の真っ最中で、入り口のところでカートを押していた作業着の男性が困惑した顔で空を見上げている。作業着にも、首からかけた手ぬぐいにもぼつぼつと黒い雨の跡が残っている。開け放たれたドアから湿った涼しい風が店内に入ってくる。アスファルトの上を車が通りすぎてゆく。雨の匂いがする。

会計を済ませ、しばらくの間店内で再び立ち読みなどをして時間をつぶすが、雨は一向に止む気配がない。小止み、大降り、小止み、大降り、というのを繰り返している。諦めてビニール傘を買う。どうせ、雨の日に近所に出かけるときのために、安い傘がもう1本くらいあってもいいと思っていたのだ。外に出るとまた急に雨がひどくなる。サンダル履きで来たので素足が雨に濡れてしまう。銀行のシャッターの前でカップルが雨宿りしている。前屈みで自転車に乗った男性が猛スピードで走り抜けて行く。雨の中を帰る。

家に帰り、明かりをつけ、出がけに閉めておいた窓を開け開く。さっと新鮮な空気が部屋のなかに流れ込んでくる。カーテンが風を受けてはためく。外はまだ雨が降っている。窓を開け放ち、コンビニの袋を適当に放り出す。窓の外からは雨の音が聞こえてくる。雨が地面に当たる音、地面の上を通る自動車のタイヤの音、雨粒が街路樹の葉を揺らす音。雨が降るたびに繰り返されてきた音。同じリズム。同じ節。

部屋のなかは少しだけ涼しくなった。少しだけ気分が良くなったような気がする。でもまだ何かをする気にはなれない。明日は晴れるだろうか。